デルタ航空がハブ空港を成田から中国へ

日本経済新聞の記事によると米デルタ航空は10日、成田―ニューヨーク線など成田空港発着の３路線から撤退すると発表した。10月下旬から運航を取りやめる。都心に近い羽田空港での国際線運航枠の拡大により、デルタが拠点としてきた成田便の競争力が低下するため。デルタは代わりに中国をアジアと北米を結ぶ乗り継ぎ拠点として強化していく考えだ。
米デルタ、ＮＹ線など成田３路線撤退（日本経済新聞から引用）<img src="http://www.anasfc.net/img/danraku.gif" alt="段落調整">

デルタ航空に統合される前のノースウエスト航空は戦後から日本との結びつきが強く、その流れを受け継いだデルタ航空も成田空港をハブにしていました。急速に国際化を進めて羽田空港は日本の玄関口にする動きが出ていることはデルタ航空には逆風です。

世界に3つある航空連合は、スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームです。ANAがスターアライアンス、JALがワンワールドに所属していますが、スカイチームは日本の大手エアラインは参加していません。デルタ航空はスカイチームのため、羽田の発着枠割り当てで不利になってしまいます。

賛否両論はありますが、スカイマークの支援をデルタ航空が行っていれば、スカイチームに日本の航空会社が参加できて航空網はさらに充実していたことでしょう。羽田と成田の位置づけをきちんと行うことが国として、とても大切だと思います。